浜頓別海鳥⑥
11月8日に浜頓別沖で海鳥調査を行いました(日本野鳥の会調査)。オホーツクですので、船をしまう前の最後の機会でした。
この日は凪の予報でしたが、ちょうど気圧の谷が通過したのか、始めの1本目は激揺れでした。いきなり波をかぶりながらの調査になったので、このまま最後まで続けられるか心配になりました。予報どおり、だんだん凪てきて、多少うねりはありましたが、調査が終わる頃には静かになりました。
前回とは異なり、今回の狙いのウミスズメ科の冬鳥が出ました。今年は暖かかったので、渡りが遅くなったのかもしれません。
後ろ姿ですがウミスズメです。
ウトウと一緒に飛んでいました。
3-4羽の集団で浮いているのが何度か見られました。
まだ冬羽になっていません。繁殖の後すぐに換羽するものと思っていましたが、これからのようです。
一度だけ、20羽程度の群れが通過しました。
ウミガラスです。揺れているときに出てかろうじて撮影したので、ぶれています。
冬羽になっていました。
ケイマフリです。激揺れのときでしたので、ぶれています。冬羽になると色合いがウミガラス類に似るので、飛翔の場合遠くからだと識別が難しくなります。
凪いでからの浮いていたケイマフリです。
ウトウもいました。まだ夏羽の角が残っています。
いつものように集団で飛んでいました。日本海側ではいなくなる9月にもいるのか気になります。
いつものように、ミツユビカモメもいました。
時折、鳥山もできていました。
オオセグロカモメ、シロカモメが主でしたが、ウミネコ、ミツユビカモメ、ヒメウ、シロエリオオハム、ウミアイサも混じっていました。
夏にはたくさん出たトウゾクカモメが今回は見かけませんでした。1度だけ後ろ姿を捕らえました。初列の上側が白かったので、オオトウゾクカモメではないかと期待していましたが、ただのトウゾクカモメだそうです。
シロエリオオハムがいました。
この個体は夏羽がまだ残っていました。
この個体もまだ換羽中のようです。
シロエリオオハムの群れもいました。
今回は確認した中ではオオハムは出ず、すべてシロエリオオハムでした。
ハシジロアビもいました。
これらの個体も夏羽が残っており、換羽中のようです。
ヒメウもいました。
ヒメウは時折編隊で飛翔していました。
沿岸にはときおりアカエリカイツブリが現れました。
この個体は幼鳥のようです。
ウミアイサもいました。
岸に近い部分にはクロガモがいました。
ウミアイサと一緒に飛んでいました。
5月にも出たビロードキンクロが現れました。
今回もすべて雄でした。
岸壁にはヒメウがたくさんいました。ウミウも少し混じっていました。
港ではオオセグロカモメの若い個体がカレイを捕まえて食べようとしていました。
始めに揺れた以外は充実した内容でした。流氷が来るまで調査を続けたかったのですが、船をしまってしまうので、調査をできないのが残念です。