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2014年4月に日本海鳥グループカンムリウミスズメ個体群調査チーム主催の飛島海鳥調査に参加しました。

 

この調査の目的は飛島周辺におけるウミスズメの繁殖確認です。日中に島の周辺海上でウミスズメ類の観察を行い、ウミネコ、ウミウの繁殖についても確認しました。また、夜間には海上からスポットライト調査を行いました。

 

その結果、ウミスズメは日中のごく少数の観察にとどまったものの、昼夜ともに御積島周辺の海上で複数のカンムリウミスズメ成鳥を確認しました。ウミスズメ属鳥類は夜間にコロニー付近に集まることが知られており、御積島でも繁殖している可能性があります。もし繁殖が確認されれば、世界で最北の繁殖地と言うことになります。

 

さらに、今回の調査で初めて、御積島におけるウトウの繁殖可能性が示唆されました。右真ん中の写真は、御積島のウミネコの繁殖地の写真ですが、所々に見られる穴ぼこはウトウの巣穴である可能性考えられます。残念ながら御積島は上陸が難しく、今回の調査ではウトウの繁殖確認は出来ませんでしたが、今後確認されれば、国内の日本海側のウトウの繁殖地の南限となります。

 

このほか、飛島周辺の海上でケイマフリを1羽観察したほか、酒田・飛島航路では多数のオオミズナギドリ、シロエリオオハムに加えて、トウゾクカモメなども観察できました。

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